2019年4月23日、世界で初めて使用が承認されたマラリアワクチンの接種が始まりました。
モスキリックスという名前のワクチンで、臨床試験によるとマラリア感染の確率率を40%下げる効果が期待できるとのことです。
完全に感染を防げるわけではないようです。
熱帯や亜熱帯地域で年間3億人近くの患者が発生しており、約50万人以上が死亡しています。
海外旅行で感染して帰国後死亡してしまう事例もあります。
まずは、マラウイという国で接種が始まったので、これから世界中に広がっていくでしょう。
モスキリックスの値段はいくら?というタイトルなのですが、実際に日本で摂取されるようにならないと金額はわかりません。
しかし、それではいけないので、価格設定に関する記述がある文献をあたってみたところ、製造コスト+5%で、利益の5%は第世代のマラリアワクチン開発に使用すると書かれていました。
30年余りの期間と10億ドルのコストをかけて開発したワクチンですが、ビル&. メリンダ・ゲイツ財団が2億ドルも助成金を出していたようです。
マラウイの場所は下の地図です。
今までも、マラリア予防薬はあったのですが、副作用を気にして使用しないことで感染してしまうというケースも結構ありました。
吐き気や嘔吐などの副作用があるのですが、マラリアに感染してしまうと同じような症状がでるので、旅行でアフリカなどに行く場合は、服用したほうが良さそうです。
ただ、これも100%効果があるわけではなく、マラリア原虫の種類によっては耐性があったりします。
マラリア予防薬は種類がいろいろあって、値段も副作用もまちまちです。
まだ、しばらく日本でワクチン接種はされないでしょうから、服用しないにしても携帯はしていったほうがよさそうです。
マラリアはうつるのか?
マラリアは人から人へ直接感染することはありません。
マラリアを媒介するハマダラカがいなければ感染が広がることはないそうです。
日本には100種以上の蚊が生息していて、その中でもハマダラカは11種、マラリアの媒介能力が高いのはコガタハマダラカで、石垣島や宮古島、西表島など沖縄県の南部に生息しています。
コガタハマダラカの画像は、こちらのページで確認できますが、実際に飛んでいても、普通の人には判別できませんね。