ノネコ(野猫)とノラネコ(野良猫)の違いって何?
奄美大島で希少動物を守るため、「ノネコ管理計画」というものが始まったようです。
希少動物とはアマミノクロウサギのことで、このウサギを絶滅から守るため、ノネコを駆除するという計画です。
ノネコは里親が見つかれば譲渡され、そうでない場合は、殺処分されることとなっています。
3000頭以上のノネコが殺処分されるのではないかとも言われています。
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そのため、「ノネコ管理計画」に対する反対運動なども起きています。
実際は、里親探しなんかしていないんじゃないかとか、資金が特定の団体に渡っているのではないかなどといった噂が飛び交っていますが、今回は、ノネコとノラネコの違いに関して記述します。
ノネコ(野猫)とノラネコ(野良猫)は同じ?
結論から言うと、ノネコとノラネコは生物的には同じ生き物です。
ノネコとは、人間社会と隔絶された場所で完全に野生化されたノラネコのことです。
飼い猫:人間に飼育されている。
↓
ノラネコ:飼い主はいないけど、町中で生息し、猫おばさんや猫おじさんに餌をもらって暮らしている。
↓
ノネコ:野生の生き物を捕食したりして生活している。
ノラネコに餌をあげなければノネコになるということですね。
ということで、奄美大島では、猫のせいで絶滅危惧種のアマミノクロウサギと環境省がいっているということで、「ノネコ管理計画」が策定されたとのことです。
反対派によると、マングースの駆除によりアマミノクロウサギ数は増加しているとか、アマミノクロウサギの死因で問題となっているのは交通事故だと言われています。
法律的には、飼い猫、野良猫は動物愛護法の対象ですが、野猫は鳥獣保護法の対象になるという点も違います。
この違いのため、ノラネコよりもノネコのほうが駆除がやりやすくなっているのでしょう。
「ノネコ管理計画」の全文はこちらです。
https://www.city.amami.lg.jp/kankyo/documents/kanrikeikaku.pdf
奄美大島には、アマミノクロウサギ以外に、ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、ア
マミハナサキガエル、アマミイシカワガエル、オットンガエル、アマミヤマシギ、オオト
ラツグミ、ルリカケスなどの希少種が生息していて、希少種が生息する島では世界的にノネコによる生態系の破壊が問題となっているようです。
全文を読んでみましたが、ノネコの駆除に関しては、特におかしいことを言っているようにはみえません。
ただ、現在ノネコの生息数は600~1200頭と推測されているので、駆除ではなく、捕獲して去勢するという方法でも対処できそうに思えます。