土岐市下石町にある核融合発電の実用化に向けた研究を続ける核融合研究所が2018年度の実験で、周辺環境に放射線等の影響はなかったと報告したそうです。
「周辺環境の観測数値は実験前後で違いはなかった」ということだそうです。
愛知県に住んでいます。
近くに原発がないとおもっていたら、隣の岐阜県に核融合研究所があるなんてしりませんでした。
ホームページをみると、正式名称は「大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所」というようです。
http://www.nifs.ac.jp/ene/index.html
ニュース記事が「核融合科学研究所」を核融合研究所と言い換えている理由が不明です。
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原子力発電所は核分裂で発電するけど、核融合で発電しようという研究です。
核融合により発生した中性子線のエネルギーにより発電するという技術です。
中性子線は、水やコンクリートでブロックできるそうです。
核融合科学研究所は、中性子線は核融合炉のなかでほとんど熱に変わってしまい、残りも壁で遮蔽されるから安全だと説明しています。
また、燃料に使われる三重水素(トリチウム)はβ線を放出するけど、β線は空気中を5ミリ飛ぶととまるから大丈夫だと書いてあります。
福島の原発でトリチウム汚染水の話題があったので、なにか重要なことを隠しているのではないかと疑ってしまいます。
ニュースは中日新聞のこの記事なのですが、「周辺環境の観測数値」が何なのか確認したいのですが、確認方法がわかりません。
Inspectorでの空間線量の測定が都合により19時開始しています。ガンマ線・中性子線用NeutronRAE 2のデータは
ガンマ線:0.02μ㏜/h 中性子線:0 となっています。中性子線量計を何故持っているかというと、近くに核融合研究所があるからです。 pic.twitter.com/UIO85DBT0q— minoru-richfield (@MinoruRichfield) 2019年3月20日
このツイートによると、核融合科学研究所の近くで中性子線は検出されていないようです。
核融合によってトリチウム水ができるようですが、回収ちゃんとされれいるのかなと心配になりました。
たぶん、住んでいるところが土岐市の下流になるので、川に流されていたら最低ですね。
危険性も心配ですが、実現性も気になります。
核融合発電の仕組みは、こちらのpdfファイルがわかりやすいです。
これによるとプラズマを発生させる必要があるようです。
発電はできるかもしれないけど、同じくらい電力が必要だったりしそうです。
それを克服する研究をしているのでしょう。
核分裂と違って連鎖的に反応しないから安全だということですが、逆にそのせいで発電コストが高くなりそうです。
核融合科学研究所の子供向けの説明によると、重水素0.1グラム(水3リットル分)とリチウム0.3グラムで日本人一人分発電できるそうです。
Wikipediaによるとトリチウムは3万$/1g(2004年)です。
0.3グラムだと100万円くらいになるので、僕のうちの電気代10年分くらいになりそうです。
なにかうまいやり方があるのでしょう。
2045年には核融合発電所ができると明言しているので。