ダイヤモンド葬という遺骨供養の方法があります。
お葬式の方法ではありません。
遺骨を箸で拾って、骨壷に詰めたり、遺灰を海に流したり、遺骨の供養の方法はいろいろありますが、遺骨からダイヤモンドを生成するという遺骨供養の方法をダイヤモンド葬といいます。
愛する故人と一緒にいたいという気持ちから、自宅で保管する場合、
遺骨は湿気に弱いという難点があります。
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そこで、遺骨から炭素を抽出してダイヤモンドを生成するという方法が注目を集めています。
これは、故人の意向でお墓を建てないという場合などお墓を立てる予定がない方や転勤が多くてお墓参りもできないという方には特におすすめです。
また、ダイヤモンドにしてアクセサリにつけることで、故人と常に一緒にいられるような気持ちになれると評判です。
人骨だけでなく、ペットの骨で作成する人もいます。
お墓の管理料とかで、子どもたちに迷惑かけたくないと考える人もいるので利用者が増えています。
人骨ダイヤモンドの価格はいくら?
大きさによって、30万円~400万円くらいの幅があります。
0.1カラットで30万円、1カラットで300万円というのが相場です。
アクセサリーとして加工する場合、追加費用が必要になることがあります。
ダイヤモンド葬 依頼の方法は?
「ダイヤモンド葬」「メモリアル・ダイヤモンド」といったキーワードで検索すると業者が見つかります。
今だと、アルゴダンザ、新家葬祭といった業者があります。
アルゴダンザはスイスの企業です。
300g~400g程度、郵送で業者に送ると、数カ月後にダイヤモンドになってもどって来るパターンと、業者に直接持っていって預けるパターンがあります。
どちらにしろ、製作期間は3ヶ月から6ヶ月かかります。
ダイヤモンド葬の問題点は?
まず、第一に考えられるのが、本当に故人の遺骨から作られているのかという問題です。
嘘をついて普通の人工ダイヤモンドを渡す業者がいないとはかぎりません。
こればかりは、信頼できる評判のよい業者を見つけるしかありません。
紛失リスクもあります。
300g~400gというダイヤモンド制作にかかる遺骨の量だと、まだまだ遺骨は残っているので、残りを散骨などしていないのであれば、再制作できます。
遺骨の取扱方法として法律上の問題は、散骨と同様に考えられてるようです。
散骨は法務省によると「節度を持って行う限り違法ではない」とのことです。
僕も自分のお墓はいらない派なので、どうしても供養したいと言われたら、ダイヤモンド葬を提案するかもしれません。