東大卒起業家ということで活躍していた方の経歴が全部嘘だったということで、テレビで相当叩かれていますね。
話題となっている方の名前は、調べればすぐわかるのでここでは触れませんが、東大卒起業家と嘘をついて活動するとどんな問題が発生するのか疑問に思ったので、調べてみました。
なぜ、マスコミがこんなたいしたことないことを躍起になって叩いているのか?
本当の理由が何かあるのではないでしょうか?
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学歴詐称で問題となるのはどんなとき?
学歴詐称で問題となるのはどんなときなのか?
1.履歴書に嘘の学歴を書いた場合
労使間の「高度な信頼関係」を破壊すると判断されると解雇が可能だと言われています。
具体的には、学歴、職歴、犯罪歴の嘘が問題となります。
これは、例えば大卒なのに、高卒だという嘘を書いた場合にも適用される可能性があります。
あくまで「高度な信頼関係」を破壊すると判断されるかどうかが問題なので、学歴を高くする嘘をついたのか、低くする嘘をついたのかは関係ないのです。
僕が以前働いていたシステム開発会社では、学歴不問ですが国立大学の理系レベルの数学能力があるかどうかを判別するために、学歴のチェックはしていました。
国立大学の理系に入学している人の場合、中学生の頃、数学はたいてい100点に近かったという人が多いので、プログラミングしたときに、バグが一気に減るし、プログラミングの設計もスマートになりやすいと経験的にわかっていたからです。
2.嘘の学歴を婚約者に言っていた場合
学歴詐称を離婚の理由とするのは難しいようです。
でも、○○大学卒業の人としか結婚しませんと言っていたし、証拠も残っているのに嘘をついて結婚した場合は、かなり揉めそうですね。
学歴詐称したから離婚してほしいなんて言われたら、そんな理由で結婚していたなんて聞いてない、人として愛情を感じるから結婚してくれたと思っていたのに、騙されたって逆に言いたくなってしまいます。
3.学歴詐称して商品を販売した場合
今回のケースはこれに該当しそうです。
学歴詐称がなければ、その人の商品を購入しなかったと言える特別な事情がある場合には、消費者契約法の「不実告知」に該当し、契約の解除や取り消しをすることはできそうです。
詐称した経歴をもとにした講演などで金銭を得ていた場合には、詐欺罪として10年以下の懲役刑の可能性もあると指摘する弁護士の人のいるようです。
詐欺罪って、そんなに簡単に立証できないと思うので成立しないと思いますが…。
民事で多少揉めることはできるかなっていう程度の話だと思います。
秒速で1億円稼ぐ起業家とか、恋愛禁止のアイドルとか、世の中には本当か嘘かわからない話だらけだし、嘘によって発生した実害がどの程度なのか、全く測ることができません。
ただ、全員が嘘をつきはじめたら、大混乱になるので、全く問題がないわけではないでしょう。
僕が東大卒だからすごいとありがたがる風潮があるのが、かなり問題だと思います。
本当に東大卒などの高学歴の人たちが嘘をつくという問題です。
東大教授が論文に嘘を書いて扇動したりすることも可能です。
論文というのは、発表された時点で事実と確定しているわけではなく、多くの人に読まれて、それと矛盾する問題点の指摘を乗り越えて行く上で、間違いがない可能性が高いと言われるものになっていくものです。
有名なのは、量子力学の不確定性に対する「シュレディンガーの猫」の話です。
「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! (ブルーバックス)
先日のブラックホールの撮影に成功というニュースは、論文の内容が事実であるということの裏付けになるものです。
多くの人は、ブラックホールの存在はとっくに証明されているものだと思っていたはずです。
このように、大学教授とか医学博士とかが言っていたとか、論文にこう書いてあったとかいうのは、多くの場合、単なる意見に過ぎなくて、簡単に信用してはいけないことなのです。
テレビでマスコミが、今回の東大卒業経歴詐称の人のことを袋叩きにしていましたが、それは、学歴とか経歴がすごい人が言っていることを誰も信用しなくなったら困るからではないかと考えてしまいました。
テレビって、例えば、納豆の話題を取り上げる場合、
といった感じの謎の肩書でコメンテーターを紹介して、視聴者がその評論家と言われる人の意見を信用しやすいように誘導していますからね。