東京都の16歳の男子高校生が爆薬を製造したとして火薬類取締法違反容疑で警視庁が書類送検されました。
さらに、2018年にヤフオクで「ウラン99・9%」が出品されていたという事件にも関与しているかもしれないとのことです。
出品されていた商品は、天然ウランや劣化ウランと鑑定されたそうです。
落札した人は何が目的なのか、よくわからないですね。
天然ウランには核分裂しやすいウラン235が約0.72%、核分裂しにくいウラン238が約99.28%含まれています。
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ウラン235の含有率が天然ウランの0.720%より低くなったものが劣化ウランです。
ウラン235の含有率が低い分、劣化ウランのほうが危険性が低いのでしょう。
ウラン235の半減期は約7.0億年、ウラン238の半減期は約45億年、ウラン235が核分裂するときはα線を放出します。
α線は透過力が弱く、紙一枚で止まると言われています。
だからといって安全だとは言えませんが、粉末を吸ったりしない限り、そこまで健康被害がひどくなさそうです。
オークションには、ガラスの管に入った粉状の物質として出品されていたようです。
イエローケーキと呼ばれるものです。
イエローケーキの画像はWikipedia似合ったので、引用します。
こんな色です。
(画像引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD)
書類送検された高校生は化学的興味からウランの精製をやってみたそうです。
イエローケーキの価格は1ポンドは約0.45kgあたり、ここ20年で1000円~50000円くらいの間です。
対して儲かりそうにないので、本当に興味でやって、材料費稼いで、さらなる好奇心をみたすために使おうと考えていたのでしょう。
海外だと、12歳の少年が核融合炉を作ったとかいうニュースがありますが、これ、日本でやったら逮捕なのかな。