国立天文台などが参加する日米欧などの国際共同研究プロジェクトのEHT(イベント・ホライズン・テレスコープ)が2019年4月10日、史上初めてブラックホールの姿を撮影することに成功したと発表しました。
EHTの仕組みは世界各地の電波望遠鏡を相互接続することで、地球サイズの巨大な望遠鏡に見立ててブラックホールを観測するというものです。
初めて撮影された、ブラックホールの画像はこちらです。
EHT-Japanのサイトより引用しました。
(画像引用元:https://www.miz.nao.ac.jp/eht-j/c/pr/pr20190410)
EHTが観測したM87銀河の中心にあるブラックホールシャドウの画像。ブラックホールの強い重力場に影響を受けて渦巻いている熱いガスが明るく輝いている。
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ということで、真ん中の黒い部分がブラックホールだということです。
ブラックホールの写真ではなく、ブラックホールシャドウの画像ということで、周りに光っているガスがあっるからブラックホールがあるのがわかりますよということですね。
M87銀河は、約5500万後年離れたところにある楕円銀河で、その中心部に巨大なブラックホールがあるとされていました。
ウルトラマンのふるさとはM78星雲なので、似ているけど、ちょっと違います。
今回は、それを世界中の8つの電波望遠鏡を使って観測したということです。
イベント・ホライズン・テレスコープによる研究成果の記者会見動画はこちらです。
国立天文台の本間希樹教授が発表しています。
本間希樹教授はテキサス生まれで、東大卒です。
子供の頃から星を見るのが好きで、「スケールの大きな研究がしたい」と電波天文学の世界へ身を投じたそうです。
僕も幼い頃は同じ気持ちだったけど、能力全く足りずでした。
ブラックホールの存在証明は一般相対性理論の証明にもつながるようなかなり大きな出来事なので、ノーベル賞とるかもしれません。
相対性理論で有名なアインシュタインがノーベル賞をとったのは、光電効果であって相対性理論ではありません。
2019年4月14日の情熱大陸で、特集されます。
ブラックホールって本当にあるの?
ブラックホールの存在は100年以上前から予言されていたのですが、厳密な証拠は発見されていませんでした。
今回の発表は、決定的にブラックホールの存在を証明するものだと考えられています。
この辺の研究に関しては、こちらの書籍が詳しいです。